日本ハムの新庄剛志監督が北海道札幌市内で就任会見を行った。
ワインレッドのスーツにサングラス。白いシャツは大きく襟を立てている。このド派手ないでたちに「さすが新庄!」と歓喜したファンも多いことだろう。
新監督の第一声。
「選手兼監督として契約していただきました」
正確には「集まってもらいありがとうございます。1946年、今から75年前に横沢監督第一代目、21人目の栗山監督、そして22代目に選ばれたことがうれしく、選手兼監督として契約していただきました」ときちんと挨拶然としたものであったから、そして「あの新庄剛志」だから妙にリアリティがある。
驚きとおそらくは期待感で、会場はスッと静まる。
そんな会場をチラリと見渡し、「すみません、監督だけでした」と笑ってみせた。
そして、自身の整形ネタを持ち出し、「これからは顔を変えずにチームを変えていきたい」と語った。
契約期間について「球団からは10年契約の話があったけど、1年契約を結んだ」と明かした。栗山監督も毎年1年契約だった。
「今日はビシッと監督らしい格好できました。」
「優勝なんか絶対に目指さない。」
「監督とは呼ばないでほしい。僕はビッグボス新庄だから。」
「正直、自分が一番びっくりしています。僕でいいのかなという思いの反面、僕しかいないと思った。日本ハムを変えていきますし、プロ野球を変えていきたいという気持ちで帰ってきた」
「レギュラーはひとりも決まっていない。日本ハムを変えていく」
「チームにピッチャーで3人、野手で4人のタレントを作り上げれば、楽しいチームになるし強くなれる」
相変わらずの破天荒ぶりで、何が本音で冗談なのかよくわからないが、それでもどこか気持ちに響いてくる会見だった。
ともすると暗く俯いてしまいがちな昨今、新庄剛志新監督持ち前の明るさ、前向きさ・・・世の中が今求めているのはこれに違いないと感じた。
鈴木北海道知事も、「新庄新監督は現役時代は華麗な外野守備や印象に残るパフォーマンスで球場を盛り上げファンを楽しませるとともに、ファイターズが道民球団として定着することに大きく貢献されました。監督としても選手、コーチと一体となってファイターズを日本一に導き、道民の皆さんに夢と感動を与えてくれることを期待しています」とコメントを出している。