新型コロナウイルスのワクチン接種についての若者(東京都20~30代)へのアンケート結果。
【調査期間】10月26~28日
【調査対象】都内在住20~30代男女636人
【調査方法】インターネット
新型コロナワクチン接種を2回受けた人は67%で、1回目を終え2回目を待っている人が約8%だった。
自身の判断や周囲の反対によって接種を希望しない人は約11%。
そして「もう少し考えたい」との回答が約11%。
調査結果を取りまとめた国際医療福祉大の和田耕治教授は「適切な情報提供により、今後さらに10ポイント程度の接種率上昇が見込める」と言う。
接種を希望しない、あるいは保留している理由は何らかの副反応が心配が約50%と最多で、女性に限れば60%以上を占める。20代の男性では副反応への懸念は比較的少ないものの、
接種のメリットを感じない:23%
接種に行く時間がない:13%
など、それほど危機感を感じていないという傾向が見られた。
先の和田教授は「適切な情報提供」というが、それはワクチン接種のメリットや、副反応についての正しい情報提供ということなのだろうか。そうだと信じたいところではある。
現状。
厚労省の発表を見る限り、
・ワクチン接種による副反応はある
・中には接種後の死亡事例もある
・死亡事例の中にはワクチン接種との因果関係が完全には否定できないものもある
・十年あるいは数十年後に何らかの障害が起こる可能性はかなり低いと考えている
・だがそれは現時点で証明不可能である
つまり、こう言うことだ。
・ワクチン接種によりごく僅かながら死亡する可能性はある(完全には否定できない)。
・数十年後にどうかなどわかるものか。
付け加えるなら、新型コロナに感染する確率はそこまで高くはない。
若者たちの「メリットが感じられない」「それほど危機感はない」という意見はあながち間違ってはいないだろう。
「正しい情報提供」は、あくまで正しい情報の提供であってほしい。意図的に若者たちの判断を誘導するような、取捨選択された情報であっては断じてならない。
※ 筆者自身はワクチン接種を終えており、特にワクチン否定論者というわけでないことを追記しておこう。